“うわぁぁぁ……!!”と泣き叫びながらそそくさと退散していく男たち。


その背中を見送りながら、あたしは黒崎帝翔の顔をふっと見上げた。





「………なんでここにいるってわかったの?」


「ついてきてたから」



「……!?」



ストーカー紛いの行為をしたというのに、堂々とそんなことを言い出すこいつがわからない。


続けてあたしは聞いた。





「なんで助けたの!?」


「ヤられる気満々の女がつれてかれそうになってたから」




カッチ―――ンッ




じゃあもっと早く助けてよ!怖かったんだから‼