キス魔なヤンキーくんの甘い罠

そう言いながら男はゲラゲラと下品に笑った。


その態度にイラつきを隠せないまま、あたしは前方に足を進める。




「用が無いなら帰ります」


「あっ‼ちょっと待ってよ、冗談だって!小さくて可愛いよ?」



なんて思ってないくせに。


あたしは掴まれた手を思い切り振り払い、無言で歩き出す。





「ちょ……待ってって。一回デートしようよ?俺らオゴるし、な?」


「もちろん。どっか遊び行こーよ」




それでもしつこく迫ってくる男たちに、あたしは再び腕を振り払おうとする。



が、しかし。



強く握り締められているのでそういうわけにもいかず。