キス魔なヤンキーくんの甘い罠

あるのはキャピキャピと恋話で盛り上がっている女子高生の姿のみ。



あたしはホッと胸を撫で下ろした。




よかったぁ~~……これで平和に帰れる。





が、災難はここからが本番だった。

















「ねぇねぇ君、中学生?」



駅を出てすぐトントンと肩を叩かれ、今日はずいぶん呼び止められる日だなぁ……と思いながら後ろに顔を向けた。


そこには見知らぬ男二人組み。




カッコからいくと同い年ぐらい。


あたしのことを年下と勘違いしていると予想される。





「いえ、高校生ですけど……」


「え?マジで!?超背ぇ低いんだけど!」