あれから数日。 あたしはいつも通り、窓際の席でうとうとと夢の中へ旅立とうとしていた。 あんな宣言をした男は、宣言とは矛盾してあれから一度も目の前に現れない。 校庭にいるのは何回か見てるけどね……。 あたしはうつろな目のまま、チラッと窓の外に視線を移した。 また…… 見ただけで、はぁとため息が出る。 なんであんな馬鹿なことするんだろう、と。 あたしはまた視線を外し、先生の眠たい話と共に文字が埋められていく黒板を瞳に映した。