キス魔なヤンキーくんの甘い罠

チャイムの音色を微かに聞きながら、あたしは背筋がゾクッと震えたような気がした。



やだ……何これっ。




空気が吸えない。


意識が朦朧としてきて、だんだん何も考えられなくなってきた。



頭はガッチリとロックされており、逃げることもできない。





こんなの嫌だ。


好きでもない人と……こんなヤツと、キスなんてしたくない。




その感情だけが胸に残り諦め気味に抵抗をやめると、その数秒後にゆっくりと唇は離れた。






「こんなに息上がんの?キスの仕方も超初心者って感じだし。
舌入れたんだから、ちょっとぐらい返してくれてもいいだろ……」



はぁとため息をつきながら、目の前の男は言う。



返す……返すって‼!