キス魔なヤンキーくんの甘い罠

はあ……面倒くさ。

なんで回収なんかすんのよ……



心の中で愚痴を零しながらも、キョロキョロと担任を探す。



他の教室を見渡すと生徒はもう着席しており、ふと上にある時計に目を向けると針は8:50の少し前あたりを指していた。



授業開始は50分。


……時間が無い。




あたしは少し早い足をさらに速め、半分小走りで階段を軽快に下りた。






…………そのときだった。


あたしに災難が降りかかったのは。





ーードンッ……



「きゃ……ッ‼」



思いっきり真正面からぶつかり、あたしは後ろに吹き飛ばされた。


と同時に尻餅をつく。