キス魔なヤンキーくんの甘い罠

「……そう?真面目だねえ、あたしの愛しい千咲ちゃんは♪
一緒に行ってもいいよ?」


「…… いや、いいよ。一人で行くし」




「…わかった。じゃ、先行ってるね♪」




子ども扱いされるのは少々気に食わないけど……。


愛しいとか言われるのも相当気持ち悪いけど……。




時間が無いのでツッコむこともせず、あたしはひらひらと手を振りながら依智佳の背中を見送った。







「……っし。 先生探すかな……」




依智佳が角を曲がるのを確認した後、あたしは揺らす手を止めて足の横へと下ろした。