……それなのに。



人がせっかく気持ちよく寝ようとしているというのに、それを見事にブチ壊してくれた騒音。




頭には激痛が走り、目の前にはあるはずのない星がチカチカと飛び回っている。



その先に見えるのは怒りが最高潮に達したと思われる先生の顔。





「朝倉ぁ……」



さっきまでの気持ちよい気分はどこへやら、あたしはタラーンと額に冷や汗を浮かべた。




「ばかたれぇ―――――!!!」



案の定、教室には凄まじい声が響き渡ることとなった。