……どうやら7限目の途中だったらしい。



放課後ガミガミお説教をされ、さっきようやく開放された。


あまりにもガミガミ言われすぎて、耳にタコができそうだ。






「もう遅刻しないほうがいいよ?留年とかやだからね!?」


「はいはい、わーかってるって。 じゃあね」




夕方でもやたらテンションが高く、それに比例して大きくなる依智佳の声を背中で受け取り、あたしはスタスタと帰路を歩く。






そしてふと浮かんだ映像を思い出していた。


なんであんな夢見ちゃったんだろ……



ひとりポッと頬に明かりを灯す。

それを隠すように、両手で頬を覆った。