「…………」



「うっわ、悲惨」



ボサボサになったままの髪。


眉間に寄って、もとに戻らない皺。






結局、あのまま夢の中へと足を踏み入れてしまい、眠る予定は無かったのに結局寝てしまった。



こういうことがしょっちゅうな、朝でも昼でもお構いなし!な、遅刻魔でもあるあたし。



目覚めたときにはもう日は大分傾いており、白い月が薄っすらとあたしを見つめていた。





それから急いで教室に向かったけどもうすでに遅く、


『お前はどれだけ遅刻すれば気が済むんだあ‼』


と、耳を覆いたくなるような叫び声があたしに降った。