チクタクと時計の音が響く個室で、あたしは小さくため息をつく。


保健室に来たのは、逆にダメだったなぁ。



寂しさが、倍増した気がする。


これなら授業を受けた方が幾分か、ましかもしれない。




……もどろ。



そう思い立ち、ムクッと起き上がって左足を上履きに通した瞬間。





ーーガラッ



ドアが開いた。



先生かな、と思いカーテンを開けようとしたけど、




「あー、授業まじダルい……」


「ねー、やってらんない」




そんな声が聞こえたのでやめた。



ゴロゴロと先生用の椅子であろう音が聞こえる。