「ん~……気持ちい……」



小さく欠伸を落としながら、グイッとこれまた小さな背中を伸ばす。



これから伸びるから!と言われて購入したMサイズの制服が、高校2年生になった今でも変わらず大きい。


結果、その小ささを余計に強調することとなっていた。







「くぉらあ‼」



ーース゚ッパア―――ン‼!



「ぃだッ」



窓際の最後列、日がぽかぽかと当たる場所。



そんな最高の空間で、ウトウトと夢の中に旅立とうとしていた。