その道は本殿の脇から奥の方へ続いているようだった。

雑木林に続く道。

その林を抜けたらどこに出るんだろう、とふと興味が湧いた。

「よしっ!」

覚悟を決めて裏道を進んでいく。

しばらく歩くと道が開けてきた。

辺り一面に生い茂っていた木々の数が減り、神社の様なものが見えてくる。

「こんな所あったんだ!」

私は秘密基地を持ったような気になっていた。

ここは多分私しか知らない。


私の秘密基地!