そういえば
賑やかしの巴花が静かだ

「巴花は?…どう思う?」

「あ…あのさぁ…皆っなんで
そんな落ち着いてられるの?
…あたしは、その幽霊の姿を
想像しただけで…怖くて…」

まぁあのグロテスクな外見の説明を
聞いてしまったら無理もないよな
…。
「ねぇ…やっぱよしなよ!
もう二度と旧校舎なんて
行かなきゃ、きっと大丈夫だって!」
はっとしたように諭してくる
巴花に対して

「俺は……行くよ」

「は…?!なんでっ!
信じらんない!」
立ち上がり怒って俺を見つめる…

その後ろから近寄ってきた…
「あ…」

「あなた達っ!また授業を
サボッているのかしら?…
それに西島君と川上さんは
早く病院へ行きなさい!
なんなら私が連れて行くわ」

今年の春から生活指導になった
教師の中居だ。

まだ話は途中だが、
半ば強引に俺と志穂は
病院へ行くことになった…