「誰?」

屋上に入った時の私の一声。

「え…俺のこと知らねぇのかよ。」

ま、まさかこいつVIPの一人か?

「知りません。」

キッパリと返すと、その男はガッカリとした表情を見せた。

「俺、プラチナクラスの日向誠だけど。」

神山学院は、クラスが宝石の名前。

これは、成績順で、一番上が『ダイアモンドクラス』。


勿論、私はダイアモンドクラスだけど?

プラチナクラスは、ダイアモンドクラスの一個下。

そんなクラスにいる男子しるかー!

「私、ダイアモンドクラスの林郷美…「そんなん知ってる!!」

な、何コイツ!私の言葉遮るとか。

何様なんだよ!

「お前のことなら…全部知ってる。」

何だ何だ?私のストーカー?

「警察に通報しますよ?」