三人とも飲み終わったことを確認すると、私は席を立ってレジに向かう。

「合計で756円です!」

び、ビミョー!

私は1000円を出して言った。

「お釣りはいりません。」

三人で外に出た。

今は10月。

秋の風が吹いていた。

とりあえず、車担当の召し使い、日暮に電話する。


「日暮、ヴィライル前に来て。」

『畏まりました。』

電話をかけた5分くらい後に、黒塗りのリムジンがやって来た。

「日暮、お疲れ!じゃあ家までよろしく!」

私は、家に着くまでの合間、ずっと誠のことを考えていた。