「俺のことは好きに呼んで。あ、でも変なのはやめろよ～？」
俺がそういうとなぜか面白そうにクスクスと笑っている。
「じゃー、陽斗君って呼ぶね。私のことも好きに呼んでいいよ。」
「じゃー梨緒な！」
俺は連絡先を交換しよう思い携帯を取り出したときタイミングよくかけられた声。
「陽斗ー、そろそろ帰ろうぜ。」
声がした方を振り向くとニヤニヤした様子の優太。
俺は内心、優太を恨みながら梨緒に声をかける。
「じゃー俺そろそろ帰るな。また明日な、梨緒。」
そう言って思わず梨緒の頭をなでた後、優太が近付いてきてぼそっとつぶやいた
『恋の相談ならいつでものってやるからな。』
という言葉。
それから梨緒は俺の気になる存在になった。
