「そんな見つめんなよ。」
耐え切れなくなってぶっきらぼうに言ってしまう。
「ご、ごめん!あまりにも綺麗で・・・。」
今度は焦った様子。
忙しいヤツだなーなんて思いながら少しイジワルしようかな?なんて考えて下を向くとなぜか坂井さんまで赤くなっていた。
綺麗なのは坂井さんじゃん。
そんなの反則だろ。
「なんで坂井さんまで赤くなってるのー。」
「ご、ごめん!」
そんな自分の心を見透かされたくなくて少しイジワルした。
「ふはっ。さっきから謝ってばっかじゃん。」
「ご、ごめん!」
「ほらまたーっ!」
そんな会話を繰り返していると、彼女の表情がだんだん柔らかくなっていくように感じた。
自己紹介のときから見てて思ったけど、多分緊張してるんだろうなーとか冷静に解析する自分とそんな自分に苦笑しているもう1人の自分。
