極々普通な自己紹介をして、席につく。


今日はHRだけで終わりだからこの後どうしようか考えていると、隣から視線を感じたので見てみると坂井さんと目が合った。


と同時にすぐそらされた目線。


俺はそんな些細なことでショックを受けている自分に少し驚き、そして苦笑した。


でもなんだか目が離せなくてじっと見ていると、またこっちを向いて少しびっくりした様子の坂井さん。


そんな姿を見て思わず笑ってしまった。




そのタイミングで声をかける、適当教師宮本。


「坂井~。そんなにキョロキョロしてこの教室がめずらしいかー?高2にもなったんだから少しは落ち着け!」


「は、はい。」


そんな2人のやりとりを見ていたクラスメートの中でドッと笑いが起こる。


俺も例外ではなく笑っていると後ろから声がかかった。