彼方ノ架ケ橋



望月くんが席に行く間、皆は望月くんをひたすら見ていた。


私も同じように。


ガタ


望月くんが席に着くと、


「皆、望月と仲良くしてあげてね。じゃ、HR終わるよ!号令」


先生がそう言った。



「名前、なんだっけ?」


ある男の子が望月くんにそう聞いたのを境に、望月くんの机には沢山人が集まってきた。


「...も、望月 悠紀...」


まだぎごちない感じで望月くんが答える。


「お前、さっき紹介してたばっかだろー?もう忘れたのかよ!!」


「今覚えたよ! 望月だよな?」


「うん」


他にも、どこから来たのとか、なんで転校してきたとかプライバシーとか関係なく、ずいずい聞いていた。


望月くんは一応、笑顔で答えてたけどなんか答えにくいのもあったみたいだ。