「話ってそれだけ?」


「いや・・・」


徹お兄ちゃんは不意に立ち上がり
後ろを向いた。


「お前、ブラックコーヒー飲めないんだよな?」


「うん・・・苦いから・・・」


「さっさと飲めるような大人になれよな・・・」


「え・・・?」


徹お兄ちゃんが
急にいつもとは違う、
低い声でつぶやいた。


「お前がいつまでも甘党の子供じゃ、
俺はいつになったらお前を彼女にできるんだよ」


「え・・・!?」


「さっさとブラックコーヒーを飲めるような
大人になって、俺を彼氏にしてくれよな?」


「それって・・・」