響は学校から出た。いつものように「さようなら」と先生達に言って。この時はまだ誰もこれが平凡な日々の終わりだとは知るよしもなかった。死へのカウントダウンはすでに始まっていた。
響は信号を渡ろうと横断歩道に足をかけた。そこに、一台の車が物凄いスピードで突っ込んだ。頭の骨や身体中の骨はぐちゃぐちゃだった。