お兄ちゃん(響当時7歳)

響はあの日参観日だった。響には、同じ学校に通う姉がいた。
姉はその日掃除当番だった。
完全下校で子供達は、教師達に(さようなら~)と言い、各自帰路についていた。
響は掃除当番の姉を待つことにした。
学校の目と鼻の先の公園で、公園には学校の前にある信号を一つ渡るだけだった。何も起きないはずだった。