あ、いい匂いだ。
私は言われた通り、席についた。

テーブルにただおかれている、コップやコースターをそれぞれが座る席の前に並べる。

するとすぐに、尋人がグラタン皿と、軽いサラダが乗ったオボンを運んできた。

「熱いから気を付けろよ。」

と、言って私の前に1つ置いた。
そして、自分の前にも置いて、オボンは適当にその辺に置いてから、

「いっただっきます!」

そう言って、食べ始めたと思ったら、

「熱っ!!」

と言って、水を一気に飲むものだから、少し笑えてしまう。

そんな私に気付いた尋人は照れ臭そうに笑った。

私は手を合わせて、いただきます。と心で呟きちゃんとフーフーっとしてから食べた。