「あ、俺ちょっと濡れたからシャワー浴びてくるわ。
晩飯なにがいいか決めといて。」

私はレシピ本が置かれてある本棚に近づいた。
そして、流星の好きだったグラタンのページを開いて、また床に座り、目を閉じた。


「か…み、か…みか…美歌!」

目を開けたら、エプロン姿の尋人が私を覗き込んでいる。

あれ、今、何時?
尋人シャワー浴びたんじゃ。

時計をみるともうすぐ7時になる。

「シャワーなんか、んな長いこと居ねぇよ。
ほら、晩飯もうすぐできるから、座っとけよ!」