「………まだ……?」




目をつぶっている俺の愛しい彼女、森宮沙希。



可愛らしいその容姿に、彼女の隠れファンは多い。



密かに狙っている奴も数知れず、だが…


その勝利を手にしたのは俺だ。




まぁ、そんなことは今関係ないのだが…。




彼女は今目をつぶっている。



その理由は、彼女の目元にまつげがくっついていて、それをとってと頼まれたからだ。



うん。とったよ。俺はついていたまつげをとった。



けど…



こんなにキスがしたくなるなんて思わなかったんだ…。


もちろんしたことはない。



抱きしめただけで緊張する森宮なのだから、キスをして俺が歯止めきかなくなってしまったら、きっと彼女は俺を嫌うかもしれない。


そんな事を考えている俺だけど……




可愛い…。




どうしよう…。



可愛い…。




駄目だ……。




我慢できねぇ…………