待ちに待ったクリスマス。

服も今日は普段着ないスカートにしたし、髪の毛もめったに降ろさないのに今日は降ろしてみた。

なんか期待してる私がいる…。

待ち合わせの駅前で待っていると、すごい勢いで走ってきた人がいた。咲奈だった。

「おはよー!わー!髪の毛降ろしてるー!かわいいー!」

「ありがと!そんな咲奈もちょっと髪の毛巻いてない?かわいい。」

「へへーん!恋する女の子はなんでもやっちゃうのだあー☆」

すると、後ろから声が聞こえた。

「おはよ。待った?」

彼と幹太だった。

「ううん!行こー!」

そう言って咲奈は幹太のもとに駆け寄る。

「じゃあ俺らもいこっか。」

彼もそう言って改札に向かう。

私は彼の手を見て自分の拳を握った。

手、繋ぎたい。これは欲張りだろうか。