そう。周りから見れば私達は1年以上付き合ってる理想のカップル。

でもそれは、何も進展がない。ただ長いだけ。

「で、でも!クリスマスはチャンスじゃない?手繋いで、キスしちゃおーよ!」

咲奈が必死に私達をなんとかして進展させたいようだ。

「キ、キスはいいよ…」

すると残念そうに

「そっか…。じゃあ無理にはしないけど。でも!手は、ね!」

と、答える咲奈。

苦笑する私を差し置いて、咲奈は楽しそうだった。

こういう私の意地っ張りな所。それは1つのプライドだった。


「じゃあそろそろ休憩終わるし。また後でねー!」

「うん。じゃあ。」