元の街に戻ってくると咲奈と幹太と別れて帰り道を一緒に歩いた。 もう私の家はすぐそこだ。夕方の5時のチャイムが鳴る。 まだ、一緒にいたい。 そんな思いがよぎる。欲張りかな? 急に止まった私に声をかけてくれた彼。 「どうしたの?」 「…私……まだ、一緒にいたい…。」 ああ、言ってしまった。ちらっと彼を見てみると赤くなっている彼がいた。 「…俺も」 照れているのか顔を半分手で隠して、そう答えた。 私の愛おしい彼。