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「ね、知ってる？」
「何が？」
「今日の入学生の中に“死神”って人がいるらしいよ」
「なにそれー」
「ホントだって！」
「もー。今日は入学式なんだからそんな不吉なこと言わないでよー」
「あはは！」

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～中玉高校入学式前～

「ね！あの人可愛くない！？」
「ホントだ！あ、1組じゃん！一緒だわ！」
「隣の男の子も可愛いね！」
「ホントだ！えっと、竜橋瑠奈さんと、沖田英耶君だって！」



＊瑠奈side＊
くだらない。

みんなして“ともだち”の作りっこなんかしちゃって

結局は離れていくものなのに。

「瑠奈。」
「なに？英耶」
「入学生は廊下へ並んで移動だってさ」
「分かった」

～廊下～
「竜橋さん」
「...はい」
「竜橋さんって可愛いよね！どこ中？？」

またきた。見た目ですぐ判断するやつ

「教える必要がない」
「あ、え？あ、そうだよね」

ざわざわ
「何あの子感じ悪」
「いるよねー。あーゆー見下してるの」

残念。見下してるんじゃなくて興味がないの。

「近づかない方がいいよね」

誰も来てくれなんて頼んでないのよ。

「ほらーっ新入生行くぞー」
『はーい』