「弘之さん、ありがとうございます」 涙が出ないうちに弘之さんにお礼を言う。 辛くなっても、わたしははるくんに自分の気持ちは伝えない。 もう、自分の気持ちをはるくんに押し付けたくないんだ。 でもね、嬉しかった。 そう言ってくれたことが。 「天ちゃん……」 「わたし交代なのでそろそろ行きますね。 友梨香、ごゆっくり」 「~~っ。天のバカっ!」 人をからかうことは好きな友梨香だけどからかわれるのを苦手とするからすごい楽しい。 今までやられた分、やりかえさなきゃ。