「ごめん、天。ごめんね。

わたしとペアを組んでくれてありがとう」


きっ逃げたままだったら、みんなの視線に、言葉にビクビクしてたはずだ。


あの人のおかげで、わたしはみんなと向き合う勇気が持てた。


「こちらこそ、ありがとうっ」








それから高校に入学して、わたしに声をかけてくれた男の子を購買で発見した時はびっくりして声が出なかった―――。




はるくんは覚えていますか?


わたしは2年たった今でも鮮明にはるくんに貰った言葉を覚えてるよ。