「ぶはっ‼日向、相変わらずの塩対応だね」
いきなり後ろから聞こえてきた笑い声。
……後ろからの登場率高くないですか?
「青山(あおやま)」
はるくんに青山と呼ばれた男の子は、一言でいうと爽やかイケメンさん。
バスケ部にいそうですね。
黒髪で長身の青山くんは、女の子からの人気が高そうです。
「隣座っていい?」
わたしにも優しく話しかけてくれた。
「あ、どうぞ。どうぞ」
青山くんが座ったのははるくんの隣。
はるくんが返事をしないことを分かってて、青山くんはわたしに聞いたのかな?
「日向がこんなところいるの珍しいね」
「勝手に決められた。いたくているわけじゃない」
「ドンマイだ」
「青山は?」
この瞬間、青山くんはわたしの敵決定です!
だって、はるくんから質問してもらってるんだよ⁉

