それだけは避けたい……!



「先生、イケメン!」




「もう瀬名、お願いだから黙って……」


褒めてご機嫌をとろう作戦は失敗に終わってしまったみたいです。


先生はそれからすごい真面目に教えてくれて、わたしも今までで1番真面目に先生の話を聞いた。







そして追試当日——



「瀬名、ギリギリ合格」



無事、合格です!


これも先生のおかげだよー!



はるくんとはギクシャクしてから1度も会ってない。


わたしが会いに行かなかったら、はるくんとの接点は皆無に等しいことがよく分かった。


どうしよう、このまま仲直り出来なかったら。


はるくんが話してくれなかったら。



わたしは多分、耐えられない——。