「いたた…」


目を覚ますとそこは保健室で、誰かが運んでくれたんだなと理解する。


階段っていってもそんなに段数のある階段じゃなかったからよかった。


あの子達、はるくんのことになると理性というものを失いますね。



「……起きた?」


「あ……、」


ベッドのカーテンを開けて、入ってきたのははるくんだった。


その顔はひどく悲しそうで、またわたしのせいではるくんにそんなことをさせてしまったことに胸が痛んだ。


「俺のせいで…ごめん」


「っ」


わたしがあの子達を怒らせないようにしてればよかったのに。


すぐに話を終わらせればよかったのに。


そしたらこんなことにはならなかったのに。


わたしのせいなのに、はるくんは謝る。傷つく。