【完】恋が終わる前に。








「……先生、円の半径を求めれなくても、接線の方程式が分からなくても、将来困らないと思います。足し算と引き算が出来れば世の中では生きていける気がします」



「バカなこといってないで、早く勉強しろよ」


次の日の放課後、さっそく先生の所に質問に来たわたし。


だけど、全くわからない。


そして行きついた答えがこれだった。



「はるくん怒らせちゃったし、遊んでくれないなら頑張る理由……ないよね、先生」



「お前…本当にバカだよな」



容赦なくバカにしてくる先生を睨んだものの、やる気にならない。


素晴らしいほどやる気にならない。


「先生がはるくんだったらなー。凄いやる気になるのに。何ならわたし、100点だってとれちゃうきがするよ」



「………それなら日向に教えてもらえよ、俺のところ来んな。めんどくせーから」



行けたら行ってるよ、わたしだって!!