「喜怒哀楽が戻る方法は無いのか?」

晴輝はまだ真剣な顔をしている。

こんな話が楽しいのだろうか?

「医者には刺激があればもしかしたら、とは聞いてはいるけど。」

そう言った瞬間、晴輝は真剣な顔から一気に笑顔になった。

そして立ち上がりそれと同時に白髪が揺れた。

「そうか!じゃあ俺が莉緒に刺激を与える。喜怒哀楽を戻させる。だから1年間俺と一緒に過ごそう!」