「なあ、莉緒はどうして笑わないんだ?」 幼い頃何度も聞かれたことのあるその質問。 私の答え方はもう固定している。 「笑わないんじゃない、笑えないの。」 大体の人はそこで眉間にしわを寄せる。 そしてもう私に話しかけてくることはない。 しかし晴輝は違ったようだ。 「どうして笑えないんだ?」 理由…特に無いがとりあえず、生まれつき喜怒哀楽がないから、と言っておいた。