隣の家の桐生くん。

いや、普通に桐生くんのせいと言いたいのだが、何だか本人の目の前で言える気がしない。





だけど何もなく体育倉庫に閉じ込められるというのも変な話だ。





いろいろ考えた結果、私は自信なさげに呟く。





「ちょっと体育倉庫に用があって……そしたら私がいるって気づかれなくてそのまま鍵閉められちゃっただけ。だから部活が終わるの待ってたの」





ちょっと信用性が欠けるかとも思ったが、これ以上話したら藤宮さんがやったということもバレてしまうし、そしたら桐生くんが自分のことを責めかねない。





「……ふーん、そんなマグレがあるのか」





「信じてないんでしょ」





少なくとも私だったら信じないな、と自分の嘘のスキルが低いことを心の中で嘆きながら言うと、桐生くんは微妙な顔をする。





「信じてないってわけじゃないけど、ちょっと話的にはそんなことあるのかぁって感じ」