隣の家の桐生くん。

「もう少しできっと出られる……大丈夫……大丈夫……」





自己暗示でもかけるような言い方だったが、なんと言っても私は暗いところがあまり得意ではない。





いくら何も見えない真っ暗というわけではなくても、夜中に外を出歩いているような気分だった。





幽霊なんて信じる私ではないが、暗いところに1人なんて怖いに決まっている。





とにかくメールでお母さんに用事があるから遅くなるとは伝えておいた。





そうすれば遅くに帰ってきても連絡済みだしそこまでは怒られないだろう。





「……早く終わらないかな……」