もう耐えられなかった。次第に桐生くんのことが嫌いになっていく。





話しかけて欲しくない、笑いかけて欲しくない。





親同士が集まる時も、いつしか私は仮病を使って休むようになっていた。





さすがにセコいと思う。でも、これ以上桐生くんといたら私がもっと性格の悪い人間になってしまいそうで嫌だった。





こんなに黒い自分はうんざりだった。





私ですら、私のことが嫌いになる。





それから私達の関係は悪化する一方であり(一方的に私が嫌っている)、





友達が全く出来ないままとうとう学年が上がってしまった。