隣の家の桐生くん。

また勉強時間を削られてしまったと残念に思ったが、頼まれた以上断れないので言われた通りに本を整理していた。





それが終わる頃には薄暗くなってしまって、先生にも深々と頭を下げられた。





そこまで大したことをしていないのでなんとかひとりで帰れると言ってきて学校を出ようとしていた。





下駄箱のところまで来ると、奥に人影が見えて目を凝らしてみた。





「……藤宮さん……」





下駄箱のところに寄りかかって携帯をいじっていたのは藤宮さんだった。





私に気付くと携帯から顔を背けてニヤリと笑う。