隣の家の桐生くん。

そろそろ水をぶっかけられそうだな、なんて迷惑な話を想像していると、ガラガラと教室のドアが開いた。





「あれ、九条じゃん」





その顔は、見覚えがある。いつも桐生くんの横にいて私のことをひどく冷たい目で見てくる藤宮さんだ。





「何してんのー?もう皆帰ってるんだから帰れば?」





私のスカートを隠したのはきっと彼女だ。私がスカートを探していると知りながら話しかけている。





「藤宮さんこそ、何でここにいるの。桐生くんと帰ったんじゃなかったっけ?」





少しだけ嫌味を含んだ口調で言った。すると藤宮さんの顔に亀裂が入る。