隣の家の桐生くん。

「ちょっと濡れちゃったけど、間に合ってよかった……」





ふぅ、と息を吐いてカバンから鍵を取り出す。




「……ん?」




取り出す……取り出そうと、しているのだが……





「え?あれ……」





ない、鍵が無い。





カバンの隅から隅まで手で探ってみるがどこにも鍵が見つからない。