隣の家の桐生くん。

すると、カバンの中からバイブが振動してきてまた桐生くんか、とため息をついた。





今にも降り出しそうな雨なのでメールを読むのは家に帰ってからで良いかとその時は読まずに走っていた。





しかし、走っている途中でぽつり……とかすかに雨粒が肌に当たった感触があった。





夏の雨というのは湿気が多くて実に気持ち悪い。





「……やばいなぁ……」





距離的には完全にふりはじめる頃までに間に合うか微妙なところだった。





もう少し早く走れればいいけど、なんて言ったって私は運動音痴だ。足が速いはずがない。