目を擦って寝ちゃダメだと心の中で唱えた。





このままでは本当に寝てしまいそう。空調によりほどよい室内温度にしてくれているせいで余計にだ。





「ふぁ〜……」





いつしかシャーペンを持つ手が動かなくなり、どこか一点をボーッと眺めているようになってしまった。





ハッとして慌ててシャーペンを動かすも、すぐまたボーッとしてしまう。





このループが続き、結局は睡魔には勝てないことが分かった。





「……しょうがない、帰るか」