「……『了解。こっちには来なくていいから』……っと。これでいいか」





送信ボタンを押して私はすぐに携帯の電源ボタンを押した。勉強中と知っているのだからそう何回もメールは来ないだろう。





向こうだって部活中に携帯をいじるなんて先輩に見つかったら怒られるに違いない。





そのまま勉強に集中して、シャーペンを持つ手を機敏に動かす。





眠さにくわっと小さくあくびをした。最近テスト対策で遅くまで勉強していたから大した睡眠時間も取れていない。





参考書を読む目がズキズキと痛んだ。





「あぁ、家帰ったら寝ようかな……」