「ち、違うから!何であんたに好かれて照れなきゃいけないのよ!」





恥ずかしくて数歩後ろに下がった。その反応を見て余計に桐生くんは楽しそうに笑った。





「照れてるじゃん。可愛いなあ〜双葉ったら」





「からかうな!私家戻るから!」





これ以上一緒にいると本当に私が変になってしまう。顔が熱い、息が切れる。





玄関の前まで走って少しだけ振り返ると、さっきと同じ場所に桐生くんが立っていた。





「また明日な!双葉」