私をクラスで見かけるなりすぐ話しかけてくるから、中心が動くとともに周りの人達も動く。





そのため皆が私の周りにやって来てとてつもなく迷惑だった。





私自身、そんなに桐生くんと仲がいいとは思っていない。





ただ隣に引っ越してきた男の子としか思っていない。





それなのに桐生くんは私の元にいつもやってくる。





いつしか、私は桐生くんを避けて行動するようになっていた。





朝の登校班でも話さないようにして、桐生くんがこちらに来たらトイレに行くフリをして図書室へ行ったり。





向こうも多分私が無視していることに気付いているのではないだろうか。とも思った。





しかし、それでもお構いなくという態度で私に桐生くんは話しかけてくる。