隣の家の桐生くん。

「でも、双葉が悲しむのは俺が嫌だ」





「だから、悲しんでなんて……」





「無理すんなよ、俺の前では……いつも通りでいてくれよ」





返事に困って何とかこの場の空気を変えたいと思った。





そして視界に入ったのは、まだ道に放置されていたゴミ袋。





慌ててそのゴミ袋を掴んで収集場に投げた。位置を変えて、私は桐生くんに自然と背を向けている形になった。





「……桐生くんこそ、いつも通りでいいよ」